鉄道の線路などが通っている所などでは、その上を跨ぐように道路が設置されている場所があります。
そうした場所で、上り坂を登り切って下り坂になったところで、交差点の信号待ちで停車している車がおり、危うく追突しそうになったという経験は誰でもあると思います。
これは、坂道が死角をつくっていて、坂の頂上から向こうの様子がわかりにくいため、その先に車が止まっているかどうか判断できず、スピードを出し過ぎて近づいてブレーキ操作が遅れたりするためです。
また、上り坂の先に交差点があるとわかっていても、予想外に信号待ちの車列が長く連らなっていることもあります。そのため、上り坂を登り切ったとたん車が止まっていることがあり、慌ててブレーキを踏んだが間に合わなかったというケースもあります。
いずれにしても、上り坂やカーブの先に信号交差点があり、ある程度信号待ちの車が止まっているような場所では、手前に予告信号が設置されています。
そうした場所では、予告信号を見逃さないようにすることはもちろんですが、その先に信号待ちの車が停止しているかもしれないと予測しておくことが重要です。そして、手前から十分にスピードを落として近づくようにしてください。
(シンク出版株式会社 2015.1.20更新)
危険予測訓練ツール「見えない危険を読むイメージ力を高めよう」は、様々な危険要因が含まれた運転場面を6つ取り上げています。
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