前方を走行している自転車に、後ろから来た四輪車が追突する事故が起きています。
さる1月21日午後4時40分ごろ、栃木県下野市の路上で、普通貨物自動車が前を走っていた自転車に追突し、乗っていた男性が頭を打つなどして死亡する事故が起きました。
前を走行している自転車に、なぜ追突してしまうのか不思議な感じがしますが、原因は四輪車のドライバーが自転車がいないと思い込んでいたり、その存在を軽視しているために、発見が遅れることです。
たとえば、「交通量が少ないのでわき見をしても大丈夫」といってわき見をしていたり、大きな歩道が整備されている道路では「自転車は歩道にいるはずだから、車道にはいない」と思い込んで運転しているために、小さな車体の自転車の存在に気づくのが遅れたりするのです。
また、夜間などでは「この時間帯はいつも自転車などいないだろう」とか、「雨が降っているので自転車はいないだろう」といった思い込みから、漫然と運転していて発見が遅れることもあります。
いずれにしても、自転車の存在を軽視したり、こんな所にはいないと思い込むのではなく、「自転車はいつでも、どこにでもいる」と思って運転してください。
(シンク出版株式会社 2015.1.27更新)
小冊子「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、自転車事故の代表的な事例を6つ取り上げており、事例ごとにドライバー、自転車利用者双方にどのような過失があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びつくかを理解することができる、ドライバー、自転車利用者双方の教育に活用できる教育用教材 です。