片側1車線の道路を走行しているときに、前方に駐車車両があると神経を遣いますね。とくに、駐車車両を追い越そうと対向車線にはみ出そうとしたときに、対向車が迫って来ている場合です。
ここで対向車が来る前に強引に駐車車両を追い越してしまおうとすると、大惨事につながるので無理は禁物です。
さる2月10日、川崎市の片側1車線の市道を走行していたワゴン車が、前方に停車していたトラックを避けようと対向車線にはみ出したところ、折から対向車線を直進していた路線バスの右前部と衝突し、そのはずみでワゴン車がはじき飛ばされトラックにもぶつかるという事故がありました。
事故の詳しい状況は分かりませんが、対向車線のバスにまともに衝突しているということは、ワゴン車のほうが無理な運転をしたのではないかと思われます。
バス側からみれば、ワゴン車が駐車車両を避けて出てきそうかどうかはある程度予測がつきますので、出てきそうなときにはブレーキを踏んでスピードを落としたりして衝突を避けようとするのが通常だからです。
対向車線にはみ出すというのは、対向車の通行を妨げるということです。絶対に無理をしないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2015.2.17更新)
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