皆さんは、車を運転していていちばん怖いと感じるのは、どんなときでしょうか?
いろいろな意見があると思いますが、これまで私がいちばん怖いと感じたのは、霧で10m先が見えないときです。豪雨などで視界がまったく効かないなかを運転したときも、同じような恐怖を感じたことがあります。
こうした経験から、私は車を運転していていちばん怖いのは前が見えないときなんだ、ということを強く意識するようになり、自ら前が見えないようにする運転はしないようにしています。
自ら前が見えないようにする運転の代表的な例としては、「わき見運転」があります。
さる2月12日朝、鹿児島県いちき串木野市の国道で、横断歩道を渡っていた登校中の小学1年の男児2人が軽乗用車にはねられ、1人が死亡もう1人が重傷を負う事故がありました。
運転していた男性は、「CDを替えるためにわき見をした。ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているということですが、毎日通勤で使っている道路で近くに小学校があることくらいはわかっているはずです。そういう場所で、CDを入れ替えようとしてわき見をするということ自体が考えられません。
本人としてはほんのちょっとの「わき見」のつもりでしょうが、その間に車は何10mも進みます。運転中は絶対に前方から目を離さないでください。
(シンク出版株式会社 2015.2.18更新)
セルフチェックシリーズ「うっかり事故の危険度をチェックしよう」は、「わき見・漫然運転」をはじめとして「先急ぎ運転」「思い込み運転」によるうっかり事故の危険度を自分自身で知ることができる事故防止教育教材です。
自分がどのようなときに「うっかり」しやすいかを知ることができ、具体的な安全運転目標を立てることで、「うっかり事故」の防止をはかることができます。