飲酒運転に対する罰則が厳しくなり、個人でアルコール検知器を購入されている人もいると思います。
しかし、なかにはアルコール濃度を正確には測定できないものがあり、国民生活センターに相談が寄せられています。たとえば、「朝に自宅で呼気を測定したアルコール検知器はゼロと表示したのに、勤務先ではアルコールが検出された」などの相談が複数寄せられているということです。
そこで、国民生活センターが家電量販店などで市販されている6銘柄のアルコール検知器をテストしたところ、息の吹きかけ方によって数値が変わるものや、同じ銘柄でも個体によって数値に差がみられるもの、アルコール濃度が低めだと検知しないもの、使用回数を重ねると数値が大きく変動するものなどがあったと報告されています。
国民生活センターでは、この結果を受けて家電量販店などで売られているアルコール検知器は、アルコール濃度を正確に測れない恐れがあるので、運転が可能かどうかの判断をするのには使用しないよう呼びかけています。
朝早く車で出かける際に、自宅でアルコール検知器で測定し数値がゼロだったので安心して出かけたところ、酒気帯び運転で検挙されたという事例もあります。くれぐれも注意してください。
国民生活センターによる調査結果↓
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20150219_1.html
(シンク出版株式会社 2015.2.24更新)
いわゆる二日酔いや、少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。
小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の 自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しており、「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができます。