さる3月1日午前10時10分ごろ、東京都足立区の東武伊勢崎線の竹ノ塚踏切で、軽乗用車と急行電車が衝突する事故があり、車を運転していた男性(25歳)が死亡しました。
軽自動車は、遮断機が下りた状態で踏切に進入して衝突したものと見られています。事故が起きた踏切は、横断距離が33mの間に線路5本が走っている「開かずの踏切」として有名で、平日のラッシュ時などではめった開かないという踏切でした。
なぜ、運転者が遮断機が降りた踏切を渡ろうとしたのか、はっきりした理由は分かりません。ただ、踏切のなかには今回事故が起きた踏切のように一度遮断機が降りると、なかなか開かない所があります。
こういった踏切では、警報が鳴り出して遮断機が降りてきているにも関らず、無理をして通過しようとする「急ぎの心理」が働くことも事実です。とくに、先を急いでいたり約束の時間に遅れそうになると、無理に通過しようとしますので、注意が必要です。
長時間待たされる踏切がある経路は、なるべく通行しないようにするとともに、万一待たされることがあっても、絶対に無理な行動をしないでください。
(シンク出版株式会社 2015.3.4更新)
踏切事故によって鉄道をストップさせたり、田んぼに廃油を流出させるなど、社会に大きな損害を与える交通事故が発生することがあります。
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