車を運転するときに、ブレーキをきっちりと踏むことができるかなど、座席の位置を合わせる人は多いと思います。
ところが、そういう人でも「ヘッドレストを合わせているか」と聞かれたら、「合わせていない」と答えられる人が多いのではないかと思います。
また、自分の車では合わせている人でも、他人の車に同乗するときには、合わせていないという人もおられると思います。
先日、福島県で送迎車の助手席に乗っていた男性が、その車が追突事故を起こした際に、ヘッドレストが合っていなくて首にダメージを負い、死亡したという事故がありました。
他人の車に同乗するときは、なかなかヘッドレストを合わせるところまで神経が回りませんが、自分の命の安全を考えると非常に大切なことだと痛感しました。
ヘッドレストの合わせ方ですが、目安としては自分の耳の上部の付け根がヘッドレストの高さの中心位置にくるように調整することです。
ヘッドレストをちょっと調整をするだけで、むち打ち症を防ぐことはもちろんですが最悪死亡事故を防ぐことができますので、自分の車だけでなく他車に同乗するときも合わせるようにしてください。
(シンク出版株式会社 2015.3.3更新)
小冊子「大丈夫?あなたの運転知識」は、勘違いしやすい交通ルールや、運転知識をQ&A形式でチェックし、正しい運転知識を身につけられる交通違反、交通事故防止のための教育教材です。
※監修
信田正美(元・岐阜県警察本部交通部管理官)