さる3月7日午前9時前、川崎市の国道で大型トレーラーが工場の敷地から対向車線側へ右折して進入しようとした際に、右から直進してきたスクーターが進路を塞がれる状態となり、そのままトレーラーの右側面部に衝突し、スクーターを運転していた20歳の女性が意識不明の重体になる事故がありました。
構内などから出場する際には、当然左右の確認をすると思いますが、そのとき右から来るスクーターが見えていても、車体が小さいために実際の位置以上に遠く見えたりします。そのため、まだ遠くにいるから大丈夫だと考えたりします。
また、手前の車線を越えて行きますから、対向車線の車が途切れたときに、少々無理をしても行きたくなります。そのため、スクーターが来ていても強引に先に行けばスクーターは避けてくれる、ブレーキをかけてスピードを落とすだろうと考えることがあります。
直進しているスクーターは、当然左の工場から出てくるトレーラーは止まるものと考えていますから、あまり注意をしていなかったのではないかと思います。
大型車の場合、道路を塞ぐ形で強引に出てくることがありますので、その動きには十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2015.3.18更新)
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