このコーナーでは、外で酒を飲んで一旦タクシーや運転代行を使って帰宅してから、飲酒運転をするケースを何度か取り上げてきました。
しかし、帰宅後の飲酒運転は一向になくなりません。
さる4月3日、北陸農政局は酒気帯び運転で摘発された33歳の男性係長を停職6か月の懲戒処分にしたと発表がありました。男性は、同日付で依願退職したということです。
男性は、昨年12月17日に勤務終了後に飲食店で飲酒し、代行運転で金沢市内の自宅に一旦帰宅しました。
その後、飲料水を買うために近くのコンビニに車で向かう途中、交差点で信号待ちをしてそのまま車中で眠ってしまい、交差点で停車した車に気づいた住民が警察に通報し、男性からの呼気から基準値を超えるアルコールが検出されたものです。
本人は、ほんの軽い気持ちで飲酒運転をしたのかもしれませんが、その代償は職を失うという、あまりにも大きな犠牲を支払うことになりました。
何度も言っているのですが、体内のアルコールはそんなに短時間で抜けるものではありません。自宅に帰ってきて酒が抜けたように感じても絶対に車を運転しないでください。
(シンク出版株式会社 2015.4.8更新)
いわゆる二日酔いや、少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。
小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の 自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しており、「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができます。