交差点で左折する場合、見落としやすいのが歩道を走行してくる自転車です。とくに、複数の自転車が続けてやってくるとき、後からくる自転車を見落とすことがあるので注意が必要です。
4月9日夕方にも、東京都東松山市の交差点で左折しようとした大型ダンプが横断歩道を渡ってきた小学校2年生の男の子の自転車を見落として巻き込み、死亡させました。
このダンプカーは、歩道から出て横断歩道を渡る男の子の姉と祖母の自転車2台に進行を譲った後にすぐ左折を始めて、男の子の自転車を巻き込んでいます。
「3台目の自転車がいることは気づかなかった」と事故後に供述していますが、「まだ来るかも知れない」と予測し、一呼吸おいて、もう一度左側方を確認していれば、自転車を発見できたと思われます。
このように、交差点では最初に視界に入っていた相手に先を譲っている間に、別の自転車や歩行者が接近してくる可能性があります。このことを頭において、「左折時はすぐに発進しないで、再度確認する」習慣をつけましょう。
(シンク出版株式会社 2015.4.15更新)
交通事故を防止するためには、目には見えていない危険を予測することが大切です。
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