車を運転していると、路地から合流して来る自転車など、いろいろな危険要因が出現します。
そういうとき、皆さんはアクセルを踏んでいる右足はどのようにされているでしょうか?こういうときは、2つのタイプに分かれると思います。
一つは、よほど危険な状態でない限り、アクセルに足を置いたままというドライバーです。このタイプの人は、実際に危険な状態になったら、すぐさまブレーキを踏んだらよいとか、ハンドル操作で避けようとか割と安易に考えているような気がします。
しかし、どんなに素早く操作してもアクセルから足を離してブレーキを踏むまで0.2秒程度はかかりますし、その間に車は確実に数メートル進んでいます。その数メートルの差が事故になるかならないかの差にもなります。また、ハンドル操作で避けられない状況もありますし、運よく避けられたとしても、車のコントロールを失って自損事故を起こすことがあります。
もう一つのタイプは、アクセルから足を離してブレーキを踏む体勢をとるというドライバーです。こういうドライバーは、すぐさまブレーキを踏むことができるので、事故を回避する可能性が高くなります。どちらが安全なドライバーかは言うまでもないですよね。
出てきた自転車などの危険要因が、事故になりそうにないと感じても、とりあえずアクセルから足を離して、ブレーキを踏む準備をしておきましょう。
(シンク出版株式会社 2015.4.20更新)
小冊子「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、四輪車が自転車と衝突した事故の代表的な事例を6つ取り上げ、ドライバー、自転車利用者双方にどのような過失があったかを考える形式になっています。
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ドライバーはもちろん自転車利用者の教育にも最適の教材となっています。