皆さんは、路肩から発進するときなど、どこを確認していますか?
当然、右サイドミラーと右側方の目視確認をするでしょうが、車の前は確認していますか?トラックやワンボックス車などボディの死角が大きい車は、とくに左前の確認が重要です。
先日、通勤時に道路工事現場横の歩道を歩いていたところ、路肩から発進しようとした工事業者のトラックが、車の左前に置いてあったパイロンを踏みつぶすのを目撃しました。
トラックの運転者からは見えていなかったようですが、アンダーミラーで確認するか乗車前に車の前を見ていれば、すぐ前にパイロンがあるのに気づき、ハンドルを大きく切って発進したと思います。
パイロンは柔らかいもので、タイヤで踏んでも問題はなかったので、トラックはそのまま行ってしまいました。しかし、この体験を今後の運転に活かしてくれるのかな? と他人事ながら心配になりました。
車の左前をアンダーミラーなどで確認する習慣がないまま運転を続けると、そのうち縁石等にぶつけて車を傷つける恐れがあります。また、三輪車に乗った幼児などを見落とし、人身事故を起こす危険もあるでしょう。乗用車の前にしゃがんでいた子どもをひいてしまった事故例もあります。
頭では確認するべきと思っていても、抜け落ちてしまうものです。毎日、どんな場所でも、どんな車に乗るときも発進時には前を確認するのを心がけて「習慣化する」ことが大切です。
(シンク出版株式会社 2015.5.25更新)
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