さる5月25日午後10時55分ごろ、神奈川県海老名市の東名高速道路で、路上にいた会社員の男性が後ろからきた大型トラックにはねられ死亡する事故がありました。
事故現場は片側3車線の直線区間で、死亡した男性は左側車線ではねられており、近くの路側帯に男性のワゴン車がエンジンをかけたまま、ハザードランプがついた状態で止まっていたということです。
事故を起こしたトラックの運転者は、「人が飛び出してきた」と話していることから、男性が何らかの理由で路肩から本線車線に飛び出したことが事故の原因ではないかと思います。
事故を起こしたり故障で停止した車の運転者や乗員は気が動転して非常に動揺していますので、その場で故障車両の修理作業を始めたり、車の周りを歩き回ったり、思わぬ行動に出ることがあり、後続車に跳ねられることがよくあります。
後続車の運転者には、まさか高速道路上に歩行者などはいないだろうという意識がありますので、歩行者が出てきても気づくのが遅れてしまい衝突してしまうのです。今回の事故のように夜間の時間帯ではなおさらです。
路肩の停止車両を見つけたら、近くに歩行者がいるかもしれないと考えて、アクセルから足を離してブレーキを踏む準備をして近づきましょう。
(シンク出版株式会社 2015.6.1更新)
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