報道などでご存じの方も多いと思いますが、政府は2015年版の「交通安全白書」を閣議決定しました。
これによりますと、平成26年の交通事故による死者数は前年より260人少ない4,113人で、14年連続して減少となった反面、依然として高齢者の死者数の割合が高いことが、浮き彫りとなっています。
死者のうち65歳以上の高齢者は2,193人と、全体の死者数の半分以上(53.3%)を占め、警察庁の統計がある1967年以降で最も高い割合となっています。
これだけ高齢者の死者数の割合が高いということは、それだけ高齢者との事故に遭う確率も高くなるということですので、私たちドライバーとしても高齢者に配慮した運転を心がける必要があります。
なかでも、高齢者が死亡事故にあうのは「歩行中」がもっとも高くなっていますので、歩行中の高齢者を見かけたら十分に注意する必要があります。
とくに、高齢者は横断歩道以外の場所を横断してきたり、信号を無視することがよくありますので、「こんな場所を横断して来ないだろう」とか「信号を守るだろう」などと、自分に都合のよい判断をしないことです。
高齢者がどんな危険行動をしても、対処できるような運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2015.6.2更新)
事故によって鉄道をストップさせたり、田んぼに廃油を流出させるなど、社会に大きな損害を与える事故が発生することがあります。
小冊子「こんなに大きい!事故の社会的損害」は、わずかなミスや、低い安全意識による交通事故が、事故の当事者以外の人にも大きな損害を与え、取り返しの付かない事態に発展することを理解していただくことのできる教育教材です。