車から降りるとき、サイドミラーだけでなく目視で後方の安全を確認する必要があります。
皆さんは急いでいるときなど、つい無造作にドアを開けることはありませんか?そんな不安全行動が死亡事故に結びついた例があります。
さる6月2日、川崎市の市道で、道路の左側に駐車していた乗用車の横を通過しようとした原付きバイクが突然開いた運転席のドアに衝突して転倒し、後方からきたタクシーにはねられ死亡しました。
警察は、運転者の男(46歳)を業務上過失致死容疑で逮捕しました。現場は駐停車禁止場所で、男は後方をよく確認しないでドアを開けたもようです。
車の側方にいるバイクや自転車はサイドミラーの死角に入っている場合があり、チラッとミラーを見るだけでは何もいないと勘違いしがちです。
そのため、後側方を目で見て確認する必要があるのです。またドアを開けるときは、急に開放しないで、まず少し小さく開けて後方から来ているバイクや自転車にドアが開くのを予見させることも大切です。
後方を確認する義務は、運転者だけでなく同乗者が降りる場合も同様です。後方の危険を予測し、後部座席や助手席側の同乗者が降りる場合も不用意にドアを開けないように注意してください。
(シンク出版株式会社 2015.6.8更新)
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※監修
信田正美(元・岐阜県警察本部交通部管理官)