車を運転する人に、「事故を起こさないようにするためにどうしますか」と尋ねますと、ほとんどの人は「スピードをコントロールすること」と答えると思います。
しかし、「具体的にどのようなときにスピードを落としますか」と聞くと、すぐには答えられないのではないでしょうか。
ところが、安全運転を長い期間続けている人に尋ねると、とっさに答えが返ってくることがあります。
20年以上無事故・無違反を続けているタクシーのドライバーは、「道路状況に応じてスピードをコントロールする」と答えてくれました。たとえば、道路の幅です。道幅が狭くなればなるほどスピードを落としているというのです。
また、同じ道路でも路面状況に応じてスピードをコントロールしているそうです。雨が降っていて路面が濡れている状況では、当然それに応じてスピードを落としているということです。
日本列島は、今ちょうど梅雨真っ盛りです。
これから雨の中を走行する機会が多いと思いますが、路面状況と道路幅員に応じたスピードにコントロールして、安全運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2015.7.8更新)
教育用冊子「ドライバーの心をつかむ管理者の言葉」は、管理者の皆様方がドライバーの方々を指導される際に、ドライバーの方々に納得していただき、安全運転に導くためのヒントが得られる6つの事例を紹介した、管理者のための参考書です。