車を駐車させるときにサイドブレーキをかけるのを忘れていたために、坂道などに駐車していた車が突然動き出し、慌てて車を止めようとして塀などに挟まれて死亡する事故がときどき起こっています。
これまで、車が動き出すのは坂道など道路が傾斜している場所に限られると思っていたのですが、強風などでも車が動き出すことがあるので注意が必要です。
先日、四国に上陸して中国地方を縦断した台風11号の影響で、兵庫県姫路市で車のサイドブレーキをかけ忘れたために強風で車が動き出し、止めようとした68歳の女性が車と電柱の間に挟まれて右足を骨折する事故がありました。
人間は誰でも、サイドブレーキをかけ忘れて車が動き出すと頭がパニックになって、何とか動きを止めようと自分の力で車の動きを止めようとすることがあります。
動き出した頃は、スピードもあまり出ていませんので、何とか止められるのではないかと思ってしまいますが、1トン以上ある車が一度動き出したら人の力で止められるものではありません。
駐車するときは、サイドブレーキをかける習慣をつけることはもちろんですが、一度動き出したら自分の力で止めようとしないことが大切です。可能ならば運転席に乗り込んでブレーキをかけてください。
(シンク出版株式会社 2015.7.27更新)
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