今年6月に施行された改正道路交通法で自転車に対する違反が厳しく取り締まられるようになりましたが、今だに傘をさして自転車に乗っている人が少なくありません。
少し前の梅雨の時期は、雨傘をさして自転車に乗る人が多かったのですが、暑くなってくると今度は日傘をさして自転車に乗る人が増えていますので、運転者としては十分に注意しておかなければなりません。
傘をさして自転車に乗るということは、片手でハンドルを握るということですからバランスも取りづらく、ブレーキも片手でしか掛けられませんから制動距離が延びて、最悪の場合には転倒する危険があるからです。
たとえば、交差道路から傘さし自転車が近づいてきたときには、ブレーキの効きが甘く、道路中央まで出てくるかもしれませんので、スピードを落としておく必要があります。
また、前方を傘さし自転車が走行していれば、バランスを崩してふらつくかもしれませんので、十分側方間隔をとっておかなければなりません。傘さし自転車に出会ったときには、こうしたことを十分に頭に入れて事故を起こさないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2015.7.30更新)
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