交通量の少ない高速道路では、暫定的に片側1車線で開通しているところがあります。こういう高速道路では、対向車線とポールで隔てられているだけなので、しばしばセンターラインを越えて対向車線にはみ出して正面衝突する事故が起きています。
さる8月4日、鳥取市の鳥取自動車道で、センターラインを越えた乗用車が対向してきた軽乗用車と正面衝突し、乗用車の3人が死亡する事故がありました。
目撃者の情報によりますと、左側のゆずり車線からキャンピングカーが車線変更してきたために、乗用車がそれを避けようとしてセンターラインを越えたのではないかとみられています。
片側1車線の高速道路には、遅い車を追い越すことができるように、ゆずり車線が設けられています。その区間は比較的短いために、ゆずり車線が終了する間際では、遅い車を追い越そうとする車と元に戻ろうとする車の凌ぎ合いがみられ、危険な状態になることが少なくありません。
ゆずり車線が終了するところでは、お互いに意地を張った運転をせずに、文字通り譲り合うようにしてください。
(シンク出版株式会社 2015.8.12更新)
事故によって鉄道をストップさせたり、電柱を倒して付近一帯が停電になったり、田畑に廃油を流出させるなど、社会に大きな損害を与える事態に発展することがあります。
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