最近、暑さのせいもあり、早朝に犬の散歩をさせている人をよく見かけるようになりました。
その時間に車を運転している人は、歩行者が急に路上に出て来ないかなどそれなりに注意していると思いますが、なかには車道にしゃがんでいる人もいるので、見落とさないことが大切です。
さる8月21日の早朝、岐阜県可児市の県道で犬の散歩をしていた80歳の女性が軽自動車にはねられ死亡する事故がありましたが、女性は犬のフンを拾おうとして車道でしゃがんだところはねられたということです。
事故当時、周囲はまだ薄暗くて小雨が降っているような状態で、軽自動車を運転して出勤していた男性は、「しゃがんでいる女性に気づくのが遅れ、ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているということです。
早朝の薄暗いなかで、路上にしゃがんでいる高齢者を発見するのはそんなに簡単なことではありません。高齢者が黒っぽい服をきていると、路面の色のなかに溶け込んでしまいますので、さらに発見が難しくなります。
早朝や夕方など薄暗い時間帯に車を運転するときには、路上に立っている人だけでなく、しゃがんでいる人にも注意してください。
(シンク出版株式会社 2015.8.26更新)
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