皆さんご存じのように、道路交通法には踏切を通過しようとするとき、その手前で一時停止して自分の目と耳で安全確認をし、踏切の警報機が鳴りだしたときや遮断棒が下りようとしているときには、踏切に進入してはいけないと定められています。
すべてのドライバーがこのルールをキッチリと守っていれば、踏切事故は起こらないはずなのですが、なぜかルールを守らないドライバーがいて、踏切事故は一向になくなりません。
さる8月18日午後10時30分ごろ、岐阜市の名鉄各務原線の踏切で、20歳の女子大生が運転する乗用車が遮断機の下りた踏切に進入して、慌てて車をバックさせましたが間に合わず先頭の車両と接触する事故がありました。
なぜ、女子大生が踏切内に入ったかは定かではありませんが、おそらく遮断機が下り始めたときにあわてて踏切に進入したところ、向う側の遮断機はすでに下りてしまっていて、踏切内に閉じ込められてしまったのではないかと思います。
遮断機が下りようとしているときには、強引に進入しないことはもちろんですが、万一踏切内に閉じ込められたときには、ぐずぐずせずに車で遮断棒を押して出てください。
(シンク出版株式会社 2015.8.27更新)
事故によって鉄道をストップさせたり、電柱を倒して付近一帯が停電になったり、田畑に廃油を流出させるなど、社会に大きな損害を与える事態に発展することがあります。
小冊子「こんなに大きい!事故の社会的損害」は、ドライバーのわずかなミスや低い安全意識による交通事故が、事故の当事者以外の人にも大きな損害を与え、取り返しの付かない事態に発展することを理解していただくことのできる教育教材です。