最近、目の前で出会い頭に乗用車同士が衝突する事故を目撃したので、今日はそのお話をします。
私は住宅街の道路を歩いていたのですが、その横を一台のタクシーが通過して行きました。その先には一時停止の標識がありましたので、タクシーはスピードを落として近づいて行ったのですが、完全には停止をせずに交差点に進入していきました。
そのとき、交差道路の左側から乗用車が走行してきており、タクシーはその車の右後部に衝突しました。交差道路は優先道路でしたので、当然乗用車はスピードを落とすことなく通過していました。
私自身も徐行程度までにスピードを落として一時停止をしたような気になることがありますが、そういうときは「交差道路から車が来ないだろう」と考えていることがあり、つい安全確認が疎かになっていることがあります。おそらくタクシーのドライバーもそういう心理状態だったのではないでしょうか。
一時停止場所を徐行程度で通過しようと考えていることは、自ずと安全確認が疎かになります。一時停止場所では、きっちりと止まって安全確認をしてください。
(シンク出版株式会社 2015.8.28更新)
小冊子「自分で気づこう!!出会い頭事故の危険」は、出会い頭事故の発生する要因を「確認不足」「死角」「油断」「気を取られる」などの6つに分類し、それぞれの要因別に事故事例とデータを紹介しています。
また、事例に関連した設問を設定していますので、チェックすることにより、自分自身にどういった出会い頭事故の危険が潜んでいるかを気づいていただくことができます。