皆さんご存じのように、さる8月23日に神奈川県葉山町で道路脇を歩いていた海水浴客の列に車が突っ込み3人が死傷するひき逃げ事件がありました。
20歳の会社員が1時間後に出頭してきましたが、呼気から基準を超える1リットル当たり0.3ミリグラムのアルコールが検出されました。『自宅に帰ってからビールを飲んだ』と話していて、飲酒運転であったことを否定しているということです。
しかし、事件を起こす前にこの会社員とみられる人物が近くの海の家などで飲酒していたことを従業員などが証言しており、家に帰ってから酒を飲んだという言い訳は通用しないと思われます。
これまで飲酒運転で事故を起こして逃げた人の行動パターンをみていると、飲酒運転を誤魔化すために一旦現場から逃げて体内からアルコールが抜けてから翌日出頭したり、今回のように家で酒を飲んでから出頭するケースが圧倒的です。
当然のことですが、このような小手先の誤魔化しが通用するわけもなく、過失運転致死傷罪より罰則が重い危険運転致死傷罪が適用されて厳罰を受けています。
飲酒運転をしてからそれを誤魔化すために必死になるのではなく、初めから飲酒運転をしないことが大事です。
(シンク出版株式会社 2015.9.3更新)
いわゆる二日酔いや、少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。
小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の 自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しており、「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができます。