最近では、シートベルトの着用率も上がり、運転している人や助手席同乗者でシートベルトを着用していない人はほとんど見なくなりました。
ところが、後部座席同乗者の場合はシートベルトを着用している人はまだまだ少なく、JAFの最新の調査では一般道路で約35%、高速道路で約70%しかありません。
後部座席では、シートベルトを着用していなくても大丈夫のような錯覚をしている人がいるかもしれませんが、事故のときに車外に投げ出され、死亡する可能性が高くなることを忘れてはなりません。
さる8月30日、埼玉県白岡市の東北自動車道下り線で走行中の乗用車が道路左側のガードロープに接触し、弾みで中央分離帯に衝突する事故を起こしました。この事故で、運転者していた父親は軽傷だったのですが、後部座席にいた女子中学生が、車外に投げ出されて頭などを強く打ち死亡しました。
女子中学生がシートベルトを着用していたかどうかは報道されていませんが、衝突のはずみで車外に投げ出されていることから考えると、シートベルトを着用していなかったと思われます。ドライバーは、後部座席の同乗者にもシートベルトを着用させる義務があることを忘れないでください。
(シンク出版株式会社 2015.9.4更新)
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