皆さんは、路肩から発進するとき、右側を目視していますか?ミラー確認だけでは思わぬ事故を起こす危険があります。
今朝、通勤中に「もう少しで事故」という例を目撃しました。小型トラックが路肩に停車していて、作業が終わり発進しようとするところだったのですが、後方から大型車が来ました。
小型トラックのドライバーは路側帯にいる歩行者の通行を妨げていることを気にしていたので、サイドミラーを見て大型車の通過を待ち、通過後に慌てて発進しようとしました。
ところが、折りしも後方から路側帯を走ってきた自転車が車道に出て、この小型トラックを追い越してすぐ横を通過しようとしたのです。
ドライバーは自転車に全く気づいていなかったのですが、自転車に乗っていた人は若く俊敏だったので、素早く右に避けて行って何とか接触せずにすみました。
路肩の車を避けるためには、自転車は車道に迂回せざるを得ませんが、車の側がミラー確認だけで発進しようとすると見落としてしまうことがあります。発進前には、必ず、右後ろへ首を回して直近に自転車が回りこんで来ていないか、目視で確認してください。
(シンク出版株式会社 2015.9.7更新)
小冊子「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、自転車事故の代表的な事例を6つ取り上げています。
各事例ごとにドライバー、自転車利用者双方にどのような過失があったかを考え、判例に基づく過失割合についても解説しています。
どのような不安全行動が事故に結びつくかを理解することができる、ドライバー・自転車利用者双方の教育に活用できる教育用教材 です。