秋が深まると危険が増えるのは道路上への野生動物の飛出しです。最近も兵庫県でシカが関係する事故が発生しています。
9月21日午後11時50分ごろ、豊岡市の国道で乗用車がシカをよけようとして対向車線の車に衝突、後部座席に乗っていた男性(22)が頭を打って死亡しました。
シカやイノシシなどと衝突すれば車にも傷がつくことになりますが、野生動物の場合は物損事故となり法的責任や損害賠償責任は発生しません。気をつけたいのは、事例のように動物に驚いて急ハンドルを切ったり、わき見運転に陥って人身事故を誘発するケースです。
野生動物の交通事故は9月以降増加する傾向にあり10月~12月にピークを迎えますで、行楽などで山が近い場所を走行する場合は注意が必要です。「動物注意」などの標識がある場所では、とくに夜間、注意して走行してください。
動物を見かけたら速度を落として冷静に回避するか、安全に避けきれない場合はやむを得ず轢いてしまっても仕方がないでしょう。急ハンドルで対向車線などにはみ出すよりは次善の策といえます。
また、動物に衝突した場合は必ず警察に事故報告をしてください。道路上に死骸が放置されると二次衝突が発生しますので、配慮しましょう。
(シンク出版株式会社 2015.9.29更新)
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