さる9月29日午前8時55分ごろ、和歌山県田辺市の市道で、乗用車が一時停止を無視して交差点に進入してミニバイクと衝突し、男性が転倒したのに気づきながらその場を立ち去る事件がありました。
その後、乗用車を運転していた介護福祉士の女性が「過失運転致傷」や「ひき逃げ」などの容疑で逮捕されましたが、女性は「仕事に遅れそうだった」と供述しているということです。
会社の始業時間等に遅れそうになると「急ぎの心理」に陥ってしまい、いつもは一時停止をして安全確認をする交差点で、少しスピードを落としただけで通行したりすることがあります。
しかし、そのために事故を起こしては元も子もありません。事故処理のためにかえって時間がかかります。
逮捕された女性はそれがイヤで逃げたのでしょうが、負傷者を救護しないで逃げると、人身事故による点数の他に「ひき逃げ」による点数が35点が加わりますので、運転免許の取消しなどの重大な処分を受けることになります。
「仕事に遅れそう」→「一時停止を無視」→「出会い頭事故」→「負傷者を救護をしない」→「ひき逃げ」ということにならないように、早めに家を出て余裕を持って運転してください。
(シンク出版株式会社 2015.10.3更新)
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