さる10月16日午前1時55分ごろ、岡山県総社市の片側1車線のほぼ直線の道路で停車していた大型トレーラーに乗用車が追突する事故がありました。
乗用車の前を走行していた大型トラックはトレーラーを避けて通過しており、乗用車が前をよく見ていなかったことが事故原因とみられています。
大型トラックの後ろを走行していると、大きな車体のために前方がよく見えずに、トラックの前にある障害物などに気づくのが遅れて追突してしまうことがよくあります。
その原因一つは、大型トラックとの車間距離を十分にとっていないことです。そのために前がよく見えずに大型トラックが避けて行くと、急に目の前にトレーラーが現れたような感覚になって対応が遅れてしまいます。
もう一つは、前の大型トラックの動きから危険を予測していないということです。なぜ、トラックが右に進路をとったのかを考えると、その先に停車車両がいるのではないか、落下物があるのではないかと危険を予測することができ、それらを素早く発見できます。
大型車の後ろを走行するときには、車間距離を十分にとることはもちろんですが、その動きから危険を予測するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2015.10.26更新)
危険予測訓練ツール「見えない危険を読むイメージ力を高めよう」は、様々な危険要因が含まれた運転場面を6つ取り上げています。
それぞれの場面では、「見えている危険」だけでなく、「見えない危険」をイメージすることで、危険予測能力を高めることをねらいとしています。
さらに、危険を見落としやすい心理状態を考えることで、「心理的な落とし穴」にも気づくことができる内容になっています。