トラックの荷台に乗って高い場所の作業をしたり、作業者が荷台上で積込みを手伝ったりすることはよくあると思います。
そのとき、車が不用意に動くと作業者が転落する危険があるので、車を動かす人は細心の注意が必要であることを自覚しましょう。
さる10月8日午前10時半ごろ、茨城県古河市の公園で除草作業のため軽トラックの荷台に人を乗せて園内を移動していたところ、作業員の男性(60歳)が軽トラックの荷台から地面に転落し、男性は頭を強く打って病院で死亡しました。
公園内ですから、それほどスピードは出ていなかったと思いますが、作業者が荷台上で立っているときは、振動やハンドル操作によって転落する恐れがあります。
また、車が止まっている場合でも荷台から転落する危険があります。貨物運送事業における交通事故以外の災害で非常に目立つのが、荷主や元請けなどの作業場における運転者の転落事故です。
不安定な荷物の上や滑りやすい煽り・荷台のヘリなどの上に立って作業をしていると、ちょっとしたバランスの崩れから転落することが少なくありません。転落事故は、頭や腰を打ち重大事故となる危険が高いことを自覚し、十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2015.11.10更新)
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