車から降りる時は後方の安全確認が必要だと何度もこの欄で紹介していますが、いまだにドア開け時の交通事故がなくなりません。
交通事故総合分析センターの調査によると、駐停車車両が関連する事故の約半数(49%)がドア開き事故ということで、年間1,800件近く発生しています。
同センターが分析した実際の事故の一例では、四輪車の運転者(40歳代女性)が郵便局に行くために道路左側の路肩に停車し、急いでいたので周囲の安全確認をしないで漫然とドアを開けたとき、後方から来た原付きバイクと衝突、バイクは転倒し乗っていた60歳代の女性が対向車線まで投げ出され重傷を負いました。
ドア開け事故のほとんどは、このように運転者の安全確認が不十分なために発生しています。路上駐車をすると「急いで戻ってこよう」と考えて確認がおざなりになりがちです。
短い用事のためであっても、路上に駐車することを避けて、面倒がらずに駐車場に入れる癖をつけましょう。
やむを得ず路上駐車して車から降りる場合は、後方の安全確認を怠らないように意識しましょう。
(シンク出版株式会社 2015.11.11更新)
※データは、第18回交通事故・調査分析研究発表会(ITARDA)発表資料/平成27年より
「2016運行管理者・配車担当者手帳」は、運行管理者として知っておきたい知識を「法令編」「知識編」「データ編」にまとめ、一冊の手帳に収録しています。
カレンダーやメモ欄も、記入欄を多く設けていますので、スケジュール管理も万全です。また、月々の交通に関する行事や、安全スローガン、日出・日入の時刻も掲載しています。
本年度よりカバーの色を深緑に変更いたしました。期間限定商品になりますので、お早めにお申し込みください。