多目的スポーツ車(SUV車)など車高の高い車には、運転席から反対側の前方側部に大きな死角ができるために、補助ミラーの設置が義務付けられています。
しかし、この補助ミラーは格好が悪いなどの理由で取り外して運転している人が絶えません。
先日、大阪府の輸入自動車販売会社2社の社長らが、自動車登録検査のときにだけ補助ミラーを装着し、その後に補助ミラーを取り外して販売したとして、道路運送車両法違反(不正車検)の疑いで逮捕されました。
この補助ミラーは、SUV車で左前方にいる子どもなどを巻き込み事故が相次いだために義務化されたもので、取り外せば当然左前方側面にある大きな死角を確認することができなくなり、事故の危険性が増してしまいます。
車に装着してある安全装備のなかで、不必要なものはありません。車のデザイン性を求めるあまり、人命を疎かにするような不正改造は絶対に行わないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2015.11.13更新)
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