朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたので、山間部などでは路面凍結によるスリップ事故の心配があります。
スリップにより自損事故を起こしても路肩に突っ込んで物損程度ですむ場合もありますが、怖いのは、後続車が事故に驚いて急ブレーキを踏み、スリップして多重衝突事故に発展する場合です。
さる11月13日にも、北海道滝上町内の国道273号で、スリップした車両を救助しようとして車を止めて車外に出ていた男女のところに後続のRV車がスリップして突っ込み、救助の男性が死亡するという続発事故が起こりました。
この事故のように1台が滑った場所では、次々とスリップする車が出る可能性があり、後続車の動きに十分注意をする必要があります。車外に出たり他車の救助をする場合は、道路外の安全な場所に車を止め、後続車がスリップしても被害に遭わないよう、後方からは目を離さないで作業をしてください。
また、走行中に前方でスリップ事故を目撃しても慌ててブレーキを踏まないで、エンジンブレーキで慎重に減速することを、常日頃から意識しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2015.11.24更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことのできる教育教材です。