皆さん、報道でもご存じだと思いますが、平成27年の交通事故死者数が前年に比べて4人増加して4,117人となり、15年ぶりに増加しました。
交通事故の死者は、平成13年から14年連続で減少しており、平成26年には4,113人となっており、今年は3千人台に突入するのではないかと思われていましたが、一転増加になりました。
政府の策定した第9次交通安全基本計画(平成23年~平成27年)では、平成27年までに交通事故死者数を3千人以下とする目標を掲げていましたが、遠く及ばない結果となりました。
ご承知のように、この死者数増加の背景にあるのは、高齢者人口の増加に伴う高齢者死者数の割合の増加です。
交通事故死者数に占める高齢者の割合は、平成7年は約30%だったものが平成17年には42%を超え、平成22年には50%を超えており、平成27年は54%を超えています。
車を運転していると、横断歩道のない所や赤信号でも平気で横断してくる高齢者を見かけますが、ドライバーが高齢者を見落とさなければ事故を防ぐことができます。今年は、どんなときでも横断してくる高齢者を見落とさないような運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2016.1.6更新)
「当てられた!」自分が交通事故の被害者だと思っていたら、過失相殺で思わぬ損害賠償を請求されることが……。
「もらい事故でもこれだけの過失がある」は、たとえ「もらい事故」と思われるような事故でも、実際には大きな過失割合が発生することを学ぶとともに、高額の損害賠償が生じた判例を紹介しています。
「もらい事故だから仕方がない」という意識を改め、事故防止の重要性を学ぶことができます。