道路の右側から横断している高齢者が事故にあうケースが増えており、車を運転しているドライバーもそれなりに右側に注意をしていると思います。
昼間なら、高齢者が道路の右から横断してしてきても、視界が拡がっていますので、何とか対処することができます。
しかし、夜間になるとヘッドライトは対向車線側まで照らしませんので、右から横断してくる高齢者の発見は相当むずかしく、事故になる危険性は一気に高くなります。
さらに、右側から横断してくる高齢者を発見しにくい状況となるのは、中央分離帯がある道路です。中央分離帯がある道路でも分離帯が切れている所があり、高齢者はそこを横断してくることがあります。
ところが、ドライバーは高齢者が中央分離帯を越えて横断して来るという意識がないうえに、植木などが死角になって横断して来る高齢者の発見が遅れてしまいます。夜間になればなおさらです。
中央分離帯がある道路を走行しているときでも、その切れ目から横断してくる高齢者がいることを頭に入れ、右側への注意を怠らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.1.15更新)
高齢社会を迎え、運転者は今後ますます高齢者との事故に注意を払う必要があります。
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