さる1月8日午前9時ごろ、札幌市でアイスバーン状態になっていた坂道を上っていた高所作業車が、坂の途中で一時停止した後にスリップして再発進できず、坂を数10メートル滑り落ちて、坂の途中にあった民家と坂の下に止めてあった乗用車に衝突する事故がありました。
この事例でもわかるように、雪に踏み固められた路面やアイスバーン状態の路面では、上り坂で一時停止すると再発進するのはなかなか難しいものがあります。
ですから、早朝などに走行するときに坂道がツルツルの状態になりやすい場所では、まずそのルートを走行しないで目的地に行く方法を考えてください。
どうしても坂道を走行しなければならないときは、前方の信号などを観察しながら前車との車間距離をとるなどして、上り坂の途中ではできるだけ止まらないような運転をする必要があります。
それでも一時停止しなければならないときは、路面状況をよく観察して、窪みなどを避けるなど少しでも再発進できるような場所を選択してください。
もちろん、アクセルを踏むときにはゆっくりと踏みこむようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.1.18更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことのできる教育教材です。