さる2月23日、千葉地裁は千葉市の路上でイヤホンで音楽を聴きながら自転車を運転して高齢歩行者をはねて死亡させた男子学生に対して、禁錮2年6月、執行猶予3年(求刑禁錮2年6月)の有罪判決を言い渡しました。
この事故は、昨年6月10日午後7時ごろ、男子学生が千葉市の路上をイヤホンで音楽を聴きながら自転車を時速約25キロで運転していて、横断歩道を歩いていた77歳の女性に気づくのが遅れて衝突して死亡させたものです。
裁判官は「高速度で進行し、被害者に気づくのが遅れるなど過失の程度は大きい」と指摘していますが、この事故に限らず、最近の自転車のマナー違反はひどいものがあります。
この事故のようにイヤホンを聞くのはもちろん、スマホを見ながら運転している人も多く、そういう人はほとんど前を見ないで自転車に乗っています。
自転車はあまりスピードが出ないので、少々前方から目を離しても大丈夫と思っているかもしれませんが、最近では自転車で死亡事故を起こす事例が少なくありません。
日ごろ車に乗っている人でも自転車に乗る機会があると思います。自転車でも絶対に無謀な運転をしないでください。
(シンク出版株式会社 2016.3.1更新)
「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、四輪車が自転車と衝突する事故の代表的な事例を6つ取り上げています。
事例ごとにドライバー、自転車利用者の双方にどのような過失があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びついたかを理解することができます。
ドライバーの対自転車事故防止教育に最適です。
また、自転車通勤の従業員など自転車利用者教育にも活用できる教材です。