事故を防止するには、運転中に何かしらの危険を感じたときにはすぐにブレーキを踏んでスピードを落とすというのが鉄則です。
ところが、運転者によっては危険の感じ方が違っていたり、何か他のものに気をとられていて危険そのものに気づくのが遅れたりすると、ブレーキを踏むタイミングが遅れて事故になるリスクが高くなります。
最近の車には、そうしたヒューマンエラーをカバーするために危険に近づいたら自動的にブレーキがかかる装置を搭載している車が多く発売されていますが、こうした装置がどの程度事故防止に効果があるのでしょうか。
このほど富士重工業では、国内で販売したスバル車の人身事故件数について調査した結果、自動ブレーキなどの運転支援システムアイサイトを搭載した車は、搭載していない車に比べて、追突事故で約85%、対歩行者事故で約50%減少したと発表しました。
こうした結果をみると、いかに素早くブレーキを踏んでスピードを落とすことが事故防止につながることがわかります。
危険を感じたら、ハンドルでかわそうなどを考えずに素早くブレーキを踏むようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.2.2更新)
多発する追突事故の原因の多くは、わき見や漫然運転など運転者のうっかりミスであり、事故防止対策には、運転者の追突原因に対する気づきが重要です。
教育用小冊子「自分で気づこう!!追突事故の危険」は、7つの事故事例をもとに自分自身の運転態度をチェックすることができ、「わき見」「思い込み」「漫然運転」による追突防止のための有効な教育教材となっています。