トラックの荷台に車高より高い荷物を積んだり、乗用車でも屋根に荷を乗せた車は、通常では通過できる場所などで、上がつかえて通れないことがあります。
しかし、ドライバー自身、車高が高くなっていることを走行中にうっかり忘れてしまうこともあり、ときどき事故に結びついています。
さる1月29日に大阪府貝塚市内の市道で、トラックがJR阪和線のガード下を通り抜けようとした際、荷台に重機を積載していたため、ガード手前の2.1mの高さ制限バーに重機が衝突する事故が起こり、鉄道の一部区間が約3時間に渡ってストップしました。
トラックの運転者は「重機を積んで高くなっていることをうっかり忘れてしまった」と言っています。重機を積んでいなければ普通に通行できる道だったのでしょう。
乗用車でも屋根に自転車などを積んで走行している場合は車高がかなり高くなりますが、忘れてしまうとガードの手前や駐車場入り口などで事故を起こす危険があります。
いつもより車高が高くなっている時は、正確な高さを測り、ダッシュボードに「車高◯.◯m!上方注意」などのメモを貼って、自分自身に対して注意喚起するように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2016.2.9更新)
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