車を運転していると、ルームミラーなどに後方からくる二輪車が写っていることがあります。
バイクが追従していきていて、ずーとルームミラーに写っている間はいいのですが、いつの間にか二輪車がミラーに写らなくなっていることがありますよね。
そのとき、二輪車はどこかに曲がって行ったのだろうと簡単に考える人と、二輪車がいなくなったことを不安に思って、二輪車の存在を確認する人では事故を起こす確率は大きく違います。
二輪車はルームミラーに写っていなくても、サイドミラーの死角に入っているだけかも知れません。
それをいなくなった勘違いすると、安全確認もせずに左折しようとしますし、二輪車と衝突する危険が高くなるのです。
それまで見えていたものが見えなくなるのは、後続の二輪車だけではありません。車の周りで遊んでいる子どもも急に見えなくなることがあります。
そういうときは、見えなくなったということは居なくなったと考えずに、死角に隠れていると考えるようにして、慎重な運転をしてください。
(シンク出版株式会社 2016.2.10更新)
小冊子「見えない危険を読むイメージ力を高めよう」は、様々な危険要因が含まれた運転場面を6つ取り上げ、「見えている危険」だけでなく、「見えない危険」をイメージすることで、ドライバーの危険予測能力を高めることをねらいとしています。
また、危険を見落としやすい心理状態を考えることで、「心理的な落とし穴」にも気づくことができる内容になっています。