全国で発生する事故をみていると、坂道に停車している車が無人で動き出して死亡事故になるという事故が、ある一定の割合で起きています。
さる2月9日午前9時50分ごろ、名古屋市の道路工事現場で坂道に停車していた無人の大型ダンプカーがバックで動き出しました。そのため、交通誘導をしていた男性がダンプカーの下敷きになって死亡するという事故ありました。
車を運転していた男性は、「サイドブレーキは引いていた」と話しているそうですが、サイドブレーキの引き方が十分ではなかったのか、そもそもサイドブレーキの効きが甘かったのか、原因は定かではありません。
こうした事故が起きるたびに、サイドブレーキは引いていたという話がでますが、それでも車が動くのであれば、輪止めをするなど物理的に車が動かなくなるようにするしかありません。
とくに、大型車などを坂道に停車させるときには、サイドブレーキを十分に引くなどの停車措置をとり、輪止めを徹底して車が動かないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.2.8更新)
本誌は、指導・監督の指針に沿った教育が効果的に実施できると好評の「運行管理者のためのドライバー教育ツールPart1~2」の続編で、平成29年3月に施行される新しい指針の12項目に準拠しています。
イラストとキーワードを中心に読みやすく編集していますので、ドライバーミーティングの際や、点呼時などの短時間でも12項目に基づいた安全教育を行うことができます。
Part3では各項目の内容を一新していますので、Part1~2を使い終えた事業所様にもお薦めです。
さらに、巻末には改正指針の全文も資料として収録しています。