交差点右折時に、横断歩道を歩いている歩行者を跳ねる事故が後を絶ちません。
さる2月26日午前7時半ごろ、さいたま市の交差点で右折してきた乗用車が、横断歩道を集団登校で渡っていた小学5年生男児を跳ね、腕、脚、肋骨を折る重傷を負わせる事故がありました。
運転していた46歳の女性会社員は「考え事をしていてぶつかってしまった」と話していますが、2月8日にも静岡県の磐田市で同じような事故が起きたばかりで、この運転者も「右に曲がることに気をとられて、歩行者に気づかなかった」などと話していました。
言うまでもなく、左側通行のわが国では対向車線を横切ることになる右折は、もっとも運転に神経を遣う、難しい運転行為の一つです。
対向車の有無やその位置、スピード、右折するタイミング、右折先の横断歩道の横断者の有無など一瞬にして判断をしなければならず、少しでも判断ミスや操作ミスをすると事故に結びついてしまいます。
そんな最中に「考え事をしていた」とか「歩行者に気づかなかった」というのは、まったく右折するという行為を軽く考えているとしか言いようがありません。交差点を右折するときは、一段と意識を高めて運転してください。
(シンク出版株式会社 2016.3.3更新)
「交差点事故の危険度をチェックしよう」は「左折」、「右折」、「直進」するときの運転ぶりを具体的にチェックし、それぞれの危険度を理解することができます。
チェックの結果を踏まえて、巻末の運転目標記入欄に運転目標を記入することで、日々の安全意識の継続を図ることができます(一般車編とトラック編があります)。