3月14日午前0時半ごろ、東京都青梅市の交差点で大学生7人が乗るワゴン車が横転し、男性1人が死亡、男女6人が重軽傷を負う事故が発生しました。
7人は中学の同級生で、交差点手前のカーブでスピードを出しすぎて操作を誤ったと推測されています。
さる2月11日にも、福岡県北九州市の市道で8人乗りのワゴン車がスピードを出しすぎてガードレールを突き破り、路外に逸脱・転落して若者8人が重軽傷を負う事故が発生しています。
昔と比べて若者の暴走事故は減少していますが、最近は同窓会などの機会に大型ワゴン車に多数が乗車してドライブを楽しむことも多いようです。
人の体重が60kg程度としても7~8人乗ると、荷物も合わせて約 500kgは増加し、重量に比例して遠心力は大きくなります。さらに遠心力は速度の二乗に比例するので、多数の人員が乗った時カーブなどでスピードを出すのは非常に危険です。
また、ワゴン車は重心が高いので乗用車などより横転しやすいと言われています。
若者だけでなく、親戚など多数の人を乗せてワゴン車を運転する機会のある人は、普段より速度を控えハンドル操作を慎重にするよう心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2016.3.17更新)
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