先日、広島県の山陽自動車道の八本松トンネル内で停止していた車両に後続のトラックが追突した事故で、トラックを運転していたドライバーが事故当時、「オートクルーズコントロール」機能を時速90キロに設定して走行していたことが判明しました。
「オートクルーズコントロール」機能は、一度スピードを設定すると、ドライバーはアクセルを踏まなくても同じスピードで走行できますが、ブレーキを踏むと「オートクルーズコントロール」機能は解除され、通常の走行形態に戻ります。
ですから、通行車両の少ない高速道路などを走行するときには非常に楽で便利な機能ですが、アクセル操作が必要がない分、ドライバーの緊張感が無くなり、油断しやすくなり、この事故のように最悪の場合には居眠り運転に陥りやすくなるという欠点もあります。
使用した経験がある人はわかると思いますが、前にスピードの遅い車がいたりするとアッと言う間に追いついてしまい、ちょっと油断していると追突しそうになることがよくあります。「オートクルーズコントロール」を使用するときには、常にブレーキを踏む準備だけはしておかなければなりません。
(シンク出版株式会社 2016.4.4更新)
■2017年3月12日改正指針に準拠
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