山道を走行していると、たいていはカーブが連続していますので、運転に慣れていない人は車をコントロールするのが難しいですよね。
それでも、上り坂の場合はあまりスピードが出ませんから、車線をはみ出したりしないで運転できるのですが、峠を越えて下り坂になるとどんどんスピードが出ますので、少し油断をすると対向車線にはみ出したり崖下に転落しそうになることがあります。
路外にはみ出しそうになると、運転者は慌ててハンドルを切って対向車線にはみ出したりしますが、幸いなことに山道ではあまり交通量が多くないので、車線をはみ出しても対向車と正面衝突するような惨事には至っていないのが実情だと思います。
このような事態を避けるために、下り坂でスピードを落とそうとフットブレーキを踏み過ぎる運転者がいますが、このような運転をすると今度は「フェード現象」を起こしてブレーキが効かなくなり、コントロール不能になる危険が出てきます。
いずれにしても、山道を走行するときにはスピードをコントロールして車線をはみ出さないようにすることが非常に大事です。下り坂に差し掛かる前にスピードを落とし、エンジンブレーキを効かせて走行してください。
(シンク出版株式会社 2016.4.15更新)
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