最近、国土交通省では自動車メーカー各社に対し、一定の暗さになれば車のヘッドライトが自動的に点灯する機能「オートライト」の装備を義務づける方針である、という報道がありました。
自動点灯の義務化をする時期や自動点灯する際の周囲の暗さをどれくらいに設定するかの基準などはこれから議論される予定です。
この義務づけの背景にあるのは周囲が暗くなっているにもかかわらず、なかなかヘッドライトを点灯しない人が多く、それが薄暮時の事故に結びついていることがあります。
日没以降に点灯しているドライバーに対して、JAF(日本自動車連盟)が行ったアンケート調査でも、「スモールランプやフォグランプで十分」「周囲が見えているので運転に差し支えない」の二つの理由が約7割を占めていました。
この二つの理由を見ると、ヘッドライトを点灯する意味を自分の視界を確保するためだけしか考えていないようにみえますが、この他に他車(者)に対して、自分の存在を知らせる役割があることも忘れてはいけません。
夕方車を運転するときに、少しでも周囲が暗くなったと感じたら早めにヘッドライトを点灯して、自分の存在を目立たせるようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.4.18更新)