平成24年4月23日の朝、京都府の亀岡市で集団登校中の小学生らの列に、無免許運転の軽自動車が突っ込み10人が死傷するという痛ましい事故がありました。
警察庁ではこの事故をきっかけに、毎年春と秋に通学路の一斉取り締まりを実施しています。
今年も、4月12日に全国の警察官約1万3,000人を動員し、事故の比較的多い約3,000の通学路で、交通違反の取り締まりを実施し、1万1,296件を摘発したと発表しました。
それによりますと、一方通行を逆行するなどの「通行禁止違反」が6,140件と最も多く、「スピード違反」が2,193件、「シートベルト非着用」が981件、「一時不停止」が563件、「携帯電話使用等」が445件などとなっています。
これらの違反を見ていると、子どもが路上にあふれている通学路を走行しているとは思えませんし、通学路で子どもと事故を起こしたときの被害の大きさを理解していないように思います。
通学路はもともと危険が多い道路ですので、できれば通行しないようにしたいものです。もし、どうしても通行しなければならないときは、慎重なうえにも慎重な運転をお願いします。
(シンク出版株式会社 2016.4.20更新)
小冊子「大丈夫?あなたの運転知識」は、勘違いしやすい交通ルールや、運転知識をQ&A形式でチェックし、正しい運転知識を身につけられる交通違反、交通事故防止のための教育教材です。
※監修
信田正美(元・岐阜県警察本部交通部管理官)