皆さんもよくご存じだと思いますが、対向車線が渋滞しているときには、その間をすり抜けくる自転車や歩行者に注意しなければなりません。
なかでも注意しなければならないのは、信号交差点で対向車線が信号待ちの車が連なっているときです。
さる5月6日午前10時ごろ、東京都の国分寺市の片側1車線道路で、交差点で信号待ちをしていた車の間をすり抜けて横断しようとした自転車が、センターラインを超えたところで乗用車と接触して、おんぶしていた生後7か月の子どもが死亡する事故がありました。
乗用車を運転していたドライバーの心理としては、交差点を通過した直後はすでに横断歩道を通過していますので、まさか対向車線の信号待ちの車列の間から自転車などが出てくるとは思っていなかったのではないか思います。
しかし、自転車や歩行者などはすぐ近くに横断歩道があるにもかかわらず、そこまで行くのが面倒くさいなどの理由で「信号待ちで止まっている今のうちに渡ろう」と横断する人が少なくありません。
交差点を通過するときに対向車線に信号待ちの車がいるときには、その間から横断してくる自転車などを予測して、注意を怠らないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2016.5.11更新)
小冊子「見えない危険を読むイメージ力を高めよう」は、様々な危険要因が含まれた運転場面を6つ取り上げ、「見えている危険」だけでなく、「見えない危険」をイメージすることで、ドライバーの危険予測能力を高めることをねらいとしています。
また、危険を見落としやすい心理状態を考えることで、「心理的な落とし穴」にも気づくことができる内容になっています。