さる、5月11日午前6時半ごろ、左折して駐車場に入ろうとしていた大型トラックが、歩道を自転車に乗って走行していた61歳の男性をはねて死亡させる事故がありました。
車を運転する人なら誰でも、道路脇にある駐車場やレストランなどに入ることがありますが、この事故を見るまでもなく歩道上に対する安全意識が低い人が大半です。
まず、ほとんどの人が勘違いをしているのは、歩道を通行することが無条件に認められていると思っていることです。
車が歩道を通行することが認められているのは、やむを得ず道路外の施設に出入りするときに、例外的に認められているだけです。
そのために、歩道の例外通行の際の注意義務として、歩道に入る直前で一時停止すること、歩行者の通行を妨げないようにすることが定められているのです。
ほとんどのドライバーは、この遵守意識が決定的に欠けています。
歩道の前で一時停止をする車などほとんど見たことがありませんし、歩道上に自転車や歩行者がいても、その前を強引に横切ったりする車が後を絶ちません。
駐車場に入るときには、歩道に対する安全意識を高めてください。
(シンク出版株式会社 2016.5.18更新)
小冊子「大丈夫?あなたの運転知識」は、勘違いしやすい交通ルールや、運転知識をQ&A形式でチェックし、正しい運転知識を身につけられる交通違反、交通事故防止のための教育教材です。
※監修
信田正美(元・岐阜県警察本部交通部管理官)