人身事故を起こしたら絶対に救助してください

 先日、福岡県の県立高校の教諭が、福岡市内の道路を乗用車で走行中に、横断していた72歳の女性を車ではねて足の骨を折るなどの大けがを負わせましたが、そのまま逃げたとしてひき逃げなどの疑いで逮捕されました。

 

 事故の現場は片側1車線の見通しのよい直線道路で、「けがが大したことはないと思って逃げた」などと供述していますが、鉄の塊である車を運転していて高齢歩行者にぶつかり、「大したことないと思った」というのは、言い逃れ以外のなにものでもありません。

 

 最近のひき逃げ事故をみていると、歩行者を跳ねておいて「当たったとは気づかなかった」とか、「人とは思わなかった」といった言い訳がよく出てくるのですが、人と衝突して気づかないというのはよほどの嘘つきか、酒を飲んでいたかのどちらかだと思います。

 

 警察では、当然逃走したいきさつなどを詳しく調べますから、嘘をついていたとしても、すぐに真実が明らかになります。

 

 ドライバーとして、人身事故を起こしたら負傷者を救助するのは当たり前です。救助しないで逃げると、助かる命も助かりませんし、そうなるとさらに罪は重くなることを肝に銘じておきましょう。

 

(シンク出版株式会社 2016.6.3更新)

■事故の責任の大きさを自覚させましょう

 

事故によって鉄道をストップさせたり、田んぼに廃油を流出させるなど、社会に大きな損害を与える事故が発生することがあります。

 

小冊子「こんなに大きい!事故の社会的損害」は、わずかなミスや、低い安全意識による交通事故が、事故の当事者以外の人にも大きな損害を与え、取り返しの付かない事態に発展することを理解していただくことのできる教育教材です。

 

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12月11日(水)

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