夜間の遅い時間に走行していると、交通量が少なくなるので、対向車や交差車両のライト以外にはあまり注意を払わなくなります。
そんなとき、歩行者など車以外の危険を見落としやすくなります。歩行者だけでなく、見落としやすいのが前方を走る自転車です。
さる6月16日の未明(午前2時頃)に、滋賀県大津市の国道161号で前方をよく注意しないで走行していたワンボックス車が路肩を走行していた自転車に追突し、自転車の大学生が死亡しました。
亡くなった大学生は、アルバイト先から帰宅するため友人と前後に並んで自転車で走行していたということです。
自転車への追突は、事故件数そのものはそれほど多くないものの、追突事故のなかではもっとも致死率が高いので、車のドライバーは注意が必要です。
深夜や未明になると自転車は少ないと思い込んでしまいがちですが、コンビニエンスストアなど24時間営業している商店も多いので、深夜でも油断は禁物です。
交通量が少ない時間帯も、常に前後左右への注意を怠らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.6.22更新)
「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、四輪車が自転車と衝突する事故の代表的な事例を6つ取り上げています。
事例ごとにドライバー、自転車利用者の双方にどのような過失があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びついたかを理解することができます。
ドライバーの対自転車事故防止教育にご利用いただけるほか、自転車通勤の従業員など自転車利用者の事故防止教育にも活用できる教材です。